日鳩・関西支部連盟 2013年度 受彰鳩と鳩舎

2013年度 秋期 受賞鳩と受賞鳩舎一覧

◎ 秋華賞優勝
  阪南支部 新谷 興正鳩舎     2013-18894 ♂ B  直江津400km 優勝

◎ ゼネラル杯優勝
  阪南支部 森田 隆鳩舎      2013-19003 ♀ B  魚津300km 優勝

2013年度 春期 受賞鳩と受賞鳩舎一覧

◎ エクセレントピジョン受賞
  都支部 川崎 正鳩舎    『タッチなでしこ号』♀ BC  長万部1000km優勝、湯野浜600km10位 

◎ エースピジョン受賞
  都支部 明石 始鳩舎     2012-22247 ♀ BC  湯野浜2位、新発田10位 

◎ ダイアモンド杯優勝
  阪堺支部 新谷 興正鳩舎  『イズミ ダイアモンド ミラドール号』 2011-31732 ♂ B 大館800km優勝 

◎ チャンピオン杯優勝
  都支部 明石 始鳩舎     『大和撫子3号』♀ BC  湯野浜600km優勝 

◎ シルバー杯優勝
  阪神支部 吉本 晃幸鳩舎  2011-81758 ♂ B  新発田500km優勝 

◎ スプリンター杯優勝 (写真等の提供をお願いしています。お楽しみに)
  三重クラブ 辻坂正鳩舎   2011-6302 ♂ RC  柿崎400km優勝 


◎ 秋華賞総合優勝鳩

 

阪堺支部 新谷 興正鳩舎 2013-18894 ♂ B
 直江津400km優勝



眼と翼

 

秋華賞受賞鳩の血統

 

新谷さんの鳩舎

 

新谷さんの鳩舎外観


 

新谷鳩舎選手鳩区画


6列の仕切りも、中の仕切板を抜くと3列になって巣皿が置ける。右側の切れ込みは試行錯誤の跡
人が入っても全くばたつく鳩はいなかった。

 

衛生管理


鳩舎の床は簀の子が敷かれ乾燥している。また隅のダストトラップの工夫も先進的だ


新谷 興正鳩舎インタビュー(2013/11/09)

秋期表彰式まで一ヶ月少しとなった11/9、
秋期成績表表紙を飾る優勝鳩の写真を撮るため、喜多川事務局長と伺った。



ページ先頭へ
受賞鳩と受賞鳩舎一覧へ


 

◎ ゼネラル杯総合優勝鳩

 

阪堺支部 森田 隆鳩舎 2012-19003 ♀ B  黄色いリボン号
 魚津300km優勝


小柄で短め、しっかり胸に肉があるが、ふわっ~と軽いと言う印象


優勝後36日目の翼

 

ゼネラル杯優勝鳩の血統




森田鳩舎外観
 家の中から鳩舎がはみ出しているというか、家の一部を鳩舎にしてしまったというか


森田鳩舎選手鳩区画


森田鳩舎種鳩区画


森田 隆鳩舎 インタビュー

 

森田 隆さん



 森田氏は目が悪く体調も悪い。(サングラスはご容赦頂きたい。)

 今回の撮影でも優勝鳩を選べないので山口氏が代わって選別した。

 普段の持ち寄りは鳩友に送り迎えして貰うことでレース生活を維持。

 2013年11月23日(祝)のインタビューは送迎して山口弘宅にて行った。


【優勝鳩の系統】
 血統書をご覧頂くとし、異母兄弟は200k明阪合同で優勝やシングルも

【主力系統は】
それは以下の三系統と考えている。
 1.今回優勝の母の異母兄弟ゴールデンハーフ(400k総合優勝)を中心にした系統で
    その子に1000k総合2位などを生んでいる。
 2.宣戦布告号の系統(黄色いサクランボ号の系統)
 3.そしてエースピジョン賞3回受賞した内、最初に受賞したファブリの系統

【得意距離】
 阪南クラブがまだ支部だったころは短距離レースの奨励金で長距離参加の資金が捻出できていた。
 今は前倒しのコンディション調整で中距離に比重がかかっている。

【交配の拘りは】
 今は自由配合(注:多分彼の体力的なもの)。
 以前は羽色、年齢、系統を勘案していた。
 その羽色というのは、灰同士のように同色を掛けないようにしていた。
 体型や、眼は気にしていない。眼は見えないし
 親子掛けはしていない。

【舎外】
 今は、朝7:30に舎外して9:00に給餌している。
 苦情で保健所から叱られるので、これくらいしか出来ない。
 鳩舎の構造上、飛んでいるか、サボっているかは見えないが後者だろう。
 (昔は,棹で追ったり、爆発音で強制したこともある)

【訓練】
 (体力的に)今は全く出来ない。

【餌】
 V200(いしばし)  アッペン麦(20k 1000円)を2~3割。
 レース後は少し多めに加えている。
 春期、種鳩用の麻の実を選手にも与えている。
 他にカナリーシード、サフラワなど。
 コンディション調整はどうしても前倒し(中距離)になっている。

【餌の与え方】
 ♂種、♀種の順に給餌し、選手鳩は笛で呼び、餌は餌箱に入れるだけなので、
 早く入舎しないと好物の餌がなくなる。
 餌箱にはいつも餌が残る位の満腹

【副食】
 ビオフェルミンを使う他、レース帰還後アリナミン類似品を水に溶かしている。

【薬】
 ヨーチン

【鳩舎概要】

 三階のベランダ(コンクリ床)に作っている。
 まわりには8Fの団地など、高い建物が多く、飼育環境は悪い。
 種鳩鳩舎は3坪(30ペアくらいだが作出は春に60~70羽程度なので使っていない種鳩も多い)
 何故か?と聞くと、『今まで貢献してくれた鳩だから。』なるほどと納得。
 選手鳩舎は一坪(120cm×2700cm×2400cmH)
 止まり木は本箱を利用

【掃除】
 掃除はよくしている。特に選手鳩舎は。山口弘氏曰く、『糞が落ちていない。』

【インタビュアーの印象】
 表彰式後の懇親会などであう森田氏は、ただの酔っ払いの困ったおっさん。
 『ビールは?』とか言いながらしらふで答え、神妙に写真に写る今日の森田氏はちょっとかわいげも。
 失礼承知で突っ込み質問『訓練も出来ない、舎外もあまり飛んでいそうもないのに何故ちょくちょく勝てるの?』
 森田『・ ・ ・ ・ ・ 鳩かなあ ・ ・ ・ ・? ・ ・ ・ ・』

 後日、喜多川氏に同じ質問をぶつけてみた。
 喜多川 『鳩舎の幅が狭いのですぐ掴める。だから鳩が落ち着いている。中小規模鳩舎では勝つための最重要の肝だ』
     →確かに、この総合優勝鳩はダントツに大人しい。

      『また、舎外や訓練が不十分なかわり、カロリーの少ない餌なので満腹でも比重が軽い。
      強い鳩舎の中には、自分では言葉に表せなくても、うまくあった飼い方をしている人が多い。森田さんもそうだ。

      例えば、サラリーマンあるいは勤め人は冬場日の出の遅い1月~3月頃大事な時期、舎外に出し1羽も居ない
     選手部屋に餌を羽数分入れて出勤するのは間違い。絶対良い結果は出ない。
      この場会は舎外前に与えるのと、構造の良い鳩舎だと2~3の鳩を掴み体脂肪、比重を手の感触でレース
     スケジュールに合わせ、エサで調整してから勤めに出て欲しい。

      鳩質も良く、鳩歴が永くても不思議に勝てない人がいるのは、思い込みで、あわない飼い方をしている事に
     気づかないからだ。
      新人でも、素直に学べば、いきなり活躍する例を知っている。謙虚に勝者から学び、盗んで欲しい。』
    と、熱く分析してくれた。

       
ページ先頭へ
受賞鳩と受賞鳩舎一覧へ




◎ エクセレントピジョン受賞鳩

 

都支部 川崎 正鳩舎 『タッチなでしこ号』2010-075099 ♀ BC
 ゴールデンカップ(長万部1,000km)総合優勝、湯野浜600km 総合10位

 

エクセレントピジョン受賞鳩の血統



エクセレントピジョン賞受賞の 川崎正さんとその鳩舎


          川崎正さん(鳩舎内)                          川崎鳩舎外観

川崎 正鳩舎インタビュー(2013/10/6)

この日は鳩舎西側の田んぼの稲刈りが行われていた。



【インタビュー内容】
飼育再開の切っ掛け
 小学生から中学の2,3年まで飼育し、レースに参加していた。
 大阪で働き始め、飼えないので近所の舎外を眺めていた。
 たまたま趣味を同じくしていた方が東部支部山本さんの息子さんだった。
 1995年の年末、山本さんの転勤を機に、種鳩を選んで譲って貰い、全面的に手ほどきを受けた。
 そのおかげで1997年レース初参加の年に800kで総合2位の結果が出せた。
 その後2001年に菊政さんの系統を入れるなどしているが、大半は山本さんの系統で
 特にタッチ号直仔のタッチジュニア号の血統から多くの総合優勝・シングルが出ています。
 現在、タッチ号の血統は全種鳩数の60%以上を占めています。

交配
   最初の交配はすべて山本さんにしてもらった。
 二年目はからは、実績の有った配合は維持し、残りを自分で考えて配合し始めた。
 選手鳩作出は孫同士くらいまでで、強い近親は避けている。
 自分の鳩の配合結果は予想からそんなに外れない。

理想
 ラッキーやフロックでの勝利が多い若鳩よりも、コンスタントに上位に入る成鳩を作る事を目指しています。


ページ先頭へ
受賞鳩と受賞鳩舎一覧へ




◎ エースピジョン受賞鳩

 

都支部 明石 始鳩舎 2012-022247 ♀ BC
 新発田10位、湯野浜2位


 

 同 翼


 

エースピジョン受賞鳩の血統

 

引っ張ってこの方角から来てくれれば と明石始さん

 

エースピジョン賞受賞の明石始さんの鳩舎


明石 始鳩舎インタビュー(2013/10/6)

真夏日に戻った暑い、しかし快晴の10月。奈良盆地とは標高差70mもある明石鳩舎からは東に笠置山地が望めた。



【インタビュー内容】
 85年から飼い始め、選手、種併せて3坪、次に6坪、そして今が三つ目の鳩舎になります。
 7年くらい経ち、総合シングルの知人に手をたたきに初めて表彰式に行った。
 これを見て『シングルに入りたい!』と一念発起したから成績が上がるようになった。

飼い方
 餌やクスリも経験したが一時的な効果しか無いので止めた。
 今は種も選手も餌を濃くない石橋のフォーシーズンに統一し、満腹主義できちっと舎外。
 満腹主義を雛から続けると鳩が自分で調整出来る様になっている。

訓練
 春秋、一軍は朝の内に強制舎外している。
 春期に引いた雛はシーズン終了まで舎外せず身体が出来てから舎外。
 秋期 一軍の舎外を終えてから、二軍を自由舎外。
 山間の山添村を訓練し苦労させておくと落ちない。

好きな鳩
 それは総合優勝等の鳩を手に持った感触でなるほどと自分が感じながら出来ていく理想像。
 眼の色とか、体型とか色々言うが、突き詰めれば良し悪しは好みに帰着する。
 だが好みの鳩が勝つとは限らない。だから面白い。

  種鳩の世代承継
 3年前、種鳩が6,7,8才になったのを切っ掛けに,
 自鳩舎で実績のある二十数ペア二腹で種鳩作りをし、それらで自由配合を試みた。
 幸い、今春に結果が出て、エースピジョンも生み出せ、種鳩の世代承継が出来た。

鳩舎の立地 そして努力
 帰ってくる三つの方向でおおよその総合成績が判断できる。
 大阪を遠回りして西寄りから来る。京都方面から南下して来る。東の笠置山地方面から来る。の三つ
 今秋の直江津で三重の両クラブが引っ張ってくれれば、東から来て有望だが、
 いずれのコースになろうと良い鳩を作っておかないといけない。
 強い鳩舎は皆負けず嫌い。そして皆、努力している。その姿勢を見習って私も努力したい。

ページ先頭へ
受賞鳩と受賞鳩舎一覧へ


◎ 大館800km総合優勝

 

阪堺支部 新谷 興正鳩舎『イズミ ダイアモンド ミラドール号』 2011-31732 ♂ B

 
 

 

大館800km総合優勝の血統



 
新谷さん

新谷 興正鳩舎インタビュー(2013/6/22)



Q 総合優勝の原動力は何でしょう?
A  できれば総合優勝した鳩、さもなくばその直仔を異血導入して勝てる血で実績を上げて固めていくことです。
   今回の800k総合優勝は実績のある父系を中心に、母は実績のある鳩の直仔を交配した結果。
   異母兄弟も実績を上げています。
   一番大事なのは総合優勝の血統、そしてその力を発揮出来る様に体力をつける訓練だとおもう。

Q 短距離から長距離まで成績が良いが、短距離と長距離で系統は違うのですか?
A 系統は一連のもので距離を意識して交配していない。
   ただ長距離鳩と短距離鳩では副翼と主翼のバランスははっきり違っていると思う。
   また実力のある鳩は、帰還後も主翼が上に反ることはなく、逆に下向きに覆うような翼の強さがある。

Q 今後の抱負は?
A 600kと1000kだけ総合優勝していないので総合優勝したい。







ページ先頭へ
受賞鳩と受賞鳩舎一覧へ


◎ 湯野浜600km総合優勝

都支部 明石 始鳩舎 大和撫子3号 2011-007192 ♀ BC


大和撫子3号 の翼



都支部 明石 始鳩舎 大和撫子3号 の血統


ページ先頭へ
受賞鳩と受賞鳩舎一覧へ


◎ シルバー杯優勝 

  阪神支部 吉本 晃幸鳩舎  2011-81758 ♂ B  新発田500km優勝

新発田500km優勝鳩 優勝鳩の翼


優勝鳩の眼 吉本鳩舎


血統

吉本 晃幸鳩舎インタビュー

吉本さん

 中距離、長距離、超長距離で、勝つべくして半世紀にわたり勝ち続ける
驚異の鳩舎である。

 2013/11/16(土曜)に急遽訪問が決まり、歴史に詳しい喜多川事務局
長と吉本鳩舎へ伺った。

 強豪鳩舎のインタビューを通じて、一人でも多く強い鳩舎が育って
欲しいと挑む喜多川氏、それに包み隠さず答える吉本氏。

是非、インタビューから何かを盗みとって頂きたい。

インタビューの中で、VIP系第一期(74年~94年)の資料説明を受けた
ので以下にページを改めて紹介します。




 吉本鳩舎の初期のVIP系についての紹介は、左記バナーをクリックして下さい。


吉本鳩舎 インタビュー


ページ先頭へ
受賞鳩と受賞鳩舎一覧へ


◎ スプリンター杯優勝 

  三重クラブ 辻坂 正鳩舎   2011-6302 ♂ RC  柿崎400km総合優勝


鳩舎




血統



辻坂氏


辻坂氏 アンケート




ページ先頭へ
受賞鳩と受賞鳩舎一覧へ




inserted by FC2 system